おいでよ!エルフの森!

AIのべりすと(https://ai-novel.com/novel.php)にて作成した作品です。

おいでよ!エルフの森9!

ここは剣と魔法のファンタジーの世界にあるエルフの森。

 


その昔、エルフは人間よりも優れた魔法技術を持っていたのだが、邪悪な魔王の手によって重度のジャンキーになる呪いをかけられてしまい、今では見る影もない。

 


エルフの朝は遅い。夜遅くまで薬をキメていたからだ。

シャブやサイケデリック系のドラッグは眠れなくなる。夜遅くまでキメていた者達は昼過ぎに布団に入る。

リリアンヌの朝は遅い。深夜まで深酒したからまだ酒が抜けないのだ。

ジャンヌの朝は遅い。夜遅くまでマリファナを吸い音楽を聞きながら遊んでいたからだ。マリファナは深い眠りに誘うメラトニンの分泌を促すからだ。

二人は昼過ぎに起き出す。そして食事をとる。エルフ料理は栄養価も高く美味い。異世界のレシピ本から作られた料理も多い。

「今日は何をしましょうか?」

ジャンヌの言葉を受けて、リリアンヌは考える。

(そうだな……)

今は時期が悪い。真冬だ。辺りは雪に埋もれている。それにこの寒さでは外での活動は難しい。となると室内作業だが……。

ジャンヌもリリアンヌもやる事が特に無かった。娯楽の少ない世界なのだ。暇潰しの方法が少ない。

二人で話し合った結果、家の中で出来る簡単な作業をする事にした。

それはマリファナのキュア作業だ。

マリファナは乾燥しすぐに吸える訳ではない。乾燥したてのマリファナ葉緑素が多く含まれ喫煙すると煙がキツい。そこで乾燥した後湿度58〜62%に保ちガラス瓶入れ保管する。そして1日1回中の空気を入れ替え続ける。こうすると葉緑素が分解され乾燥もより均一になり煙が優しく吸い易くなるのだ。

二人ともマリファナは好きだ。妥協は許されない。二人の作業は熱の入ったものとなった。

空気の入れ替え作業も終わり今度は喫煙器具のお手入れだ。どれだけ良いネタであってもタール塗れの喫煙器具で吸えば風味は台無しだ。そんな訳でまず洗浄から始まる。これは結構大変な仕事だ。

水洗いでは落ちないのだ。アルコール度数の高い蒸留酒と研磨剤の役割を果たす塩を入れ洗う。

ボング・水パイプ・パイプ・バブラー・シーシャ・キセル・チラムなどなど喫煙器具は多種多様にある。

ちなみにジャンヌはボング派である。理由は吸いやすくなるから。ジャンヌらしい理由だった。二人は愛用の喫煙器具を洗浄していく。続いて火皿や吸い口も清掃をする。ここは特に汚れやすい。しっかりお掃除しなければ味が悪くなる原因となる。

綺麗に洗い終わったら水ですすぎ清潔な布巾の上で乾燥させる。これで終わりだ。

喫煙に使う物はパイプ類ばかりではない。ジョイントに使う巻き紙やローチやティップスと呼ばれる吸い口部分を異世界から召喚し補充する。異世界の巻き紙は薄く燃えやすく紙の味が殆ど無く、貼り付ける為の糊が付いている。味付きの巻き紙すらある。巻き紙は消耗品なので多めに召喚する。ライターも忘れ無い。

「そろそろ休憩にしませんか?」

ジャンヌの提案により一休みすることになった。お茶を飲みながらマリファナを吸い談笑を楽しむ。とてもゆったりとしたチルタイムだ。そうしているうちにもう夕方になっていた。今日の作業はこれくらいにしておこうかと言う話になった。

乾かしていた喫煙器具も乾いた様だ。順番にしまっていく。

よく使う小さめのパイプはローリングトレイの上に置いておく。これでいつでも吸える。余ったマリファナは乾燥し過ぎしないようにガラス瓶に入れて蓋をした。

最後に使った道具を片付ける。使用したタオルを洗濯場に持っていく。部屋に戻るとジャンヌがマリファナを吸引しながら何か考え事をしていた。どうしたのか聞くと……

「いえね。私達ってここ最近ずっと働いていません?」「言われてみると確かに」「たまには何もしない日があってもいいと思うんです」「それ賛成!」

「なら今日は休んで一日中マリファナを吸いましょう!明日は明日の風が吹くと言いますし。何事もメリハリですよ」

「そうだな。今日はマリファナをめいいっぱい楽しもうじゃないか。明日からまた頑張ろうぜ!」

こうして今日一日はマリファナを満喫する事になった。二人は布団を敷き横になる。そして枕元にマリファナと甘いお菓子と飲み物を用意する。

「準備は良いですか?せーの……」

「「レッツパーリィ!!」」

そして二人はマリファナを吸い始める。マリファナはとても美味しい。最高の気分になれる。マリファナをキメた二人はあっという間に寝てしまった。

二人が目を覚ましたのは次の日の朝だった。結局昨日は夜中までマリファナを楽しんだ二人はそのまま眠ってしまったようだ。

二人は布団から起き上がり支度を始める。朝食を取り、身だしなみを整える。そしてリリアンヌが言った。「今日は何をしましょうか?」

ジャンヌも考える。

(そうだな……)「今日も寒いでしょうから、室内作業が良いと思いますよ。それと……もし良ければ……その……リ、リリアンヌが宜しければ……、わ、私の部屋に来てくれませんか!?︎」

リリアンヌは驚いたが、ジャンヌの気持ちは嬉しかった。

ジャンヌの部屋には色々な物が置いてあった。

異世界から召喚した陶器製の食器類、マリファナ専用のボング、乾燥させた大麻のバッズ、箱に入った銃器や弾薬……。

部屋の中央に置かれたテーブルの上にはガラス瓶がズラっと並んでいる。ガラス瓶の中には立派なマリファナが入っており、ガラス中身がよく見える。このガラス瓶一つ一つの中に乾燥大麻が詰められているのだ。

リリアンヌは感動に打ち震えていた。「すげえぇ!!こんなにも沢山の種類を集めているなんて!!!ジャンヌは凄いですっ!!」

興奮して鼻息荒くなっているリリアンヌに対してジャンヌは少し照れ臭そうにしている。

「そんなに褒められると恥ずかしくなります。でも喜んでくれて嬉しいですね。他にも色々ありますから見て行ってくださいね?」

「はい!見させていただきます!」

それから二人きりで楽しい時間を過ごした。お茶を飲みながら談笑したり、マリファナを吸いながらボードゲームをしたり。

昼になると二人で昼食を作る。材料は全て異世界召喚で調達だ。

午後からは読書やカードゲームなどで遊ぶ。夕方になり夕食の準備に取り掛かる。メニューは何時も通りだ。二人は楽しく食事をしながら会話を楽しむ。

食後は片付けをして再びマリファナタイムだ。ガラス瓶の中から好きな物を選んで吸い楽しむ。そして就寝するまでの時間を過ごすのだ。

翌朝。二人の目覚めは非常に良かった。やはり何もせずに過ごす休日は最高だ。

朝から良い匂いが漂っている。

「おはようございます。よく眠れましたか?」台所に立つジャンヌが聞いてきた。

「ああ、ぐっすりだったぜ」「私も同じです」

「それはよかった。もう少ししたら出来上がるので待っていて下さいね?」

「分かった」

 


二人はソファーに座ってジャンヌを待つ。程なくして料理が出来たので食事の前にマリファナを吸い一緒に食べることにする。今日の献立は白米と味噌汁だ。

「では頂きましょうか」

二人揃って手を合わせる。

「「「頂きまーす!」」」

異世界の食事和食だ。久しぶりの和食だ。

まずはお新香を食べる。パリポリ。うむ。塩味がきいてなかなか美味だ。次に卵焼きだ。これもまた甘めである。ご飯が進む進む。

次はメインディッシュのお魚さんだ。これはブリに似た感じだがかなり大きい。脂が乗ってとても旨そうだ。

パクッと一口。ジュワァ〜とした魚の油が出てくる。醤油が無いのが非常に残念だ。しかし素材の風味が活きて非常に美味しい。噛み締めるとホロリと崩れる柔らさだ。絶妙な火加減のようだ。

「「ご馳走様でした!」」

「はい。御粗末さまです」

「今日もうまかった!」

「ありがとう。さあ今日は何をしましょうかね?」

「「今日は……」」

二人は考える。そして……

「「今日は一日ダラけよう!!」」こうして今日一日は一日ゴロ寝で過ごしたのであった。

 


次の日。

昨日の休みはとても充実したものだった。マリファナを吸って、ゲームやおしゃべりを楽しんで。

何より久しぶりにのんびり出来たのが大きかった。心ゆくまで休めたのが大きいだろう。

二人は朝食を食べた後のティータイムを楽しみつつ話している。ちなみに朝食はパンケーキのようなお菓子だった。ふわっとして美味しかった。

「今日はどうしますか?何かしたいことがあればやりましょうか?」

リリアンヌが言う。

「私は特に無いかな……」ジャンヌが答える。

「じゃあさ、ジャンヌのやりたい事をしようよ」リリアンヌが提案する。「私のですか……?」「うん。昨日みたいにゆっくりするも良いし、どこか行きたい場所があるならそこに行くとか」

ジャンヌはしばらく考えてから答えた。

「そうですね……それもいいんですけど、折角なので今日はリリアンヌと一緒に居れたらと……。ダメでしょうか?」

リリアンヌは微笑みながら言った。「いいですよ。私もジャンヌと同じ気持ちだったので嬉しいです。ずっと一緒いましょうね?」

二人はマリファナを手に取り、準備を始める。

リリアンヌはガラス瓶に入っているマリファナを巻き紙で包んでいく。この作業は慣れているようで、流れるような動作で作業を進めて行く。

一方ジャンヌは、乾燥した大麻の実から種を取り出している。時々あるのだマリファナはストレスから雌雄同体になり雄しべの花粉で種が出来てしまうのだ。種が1〜2個出てくるのは仕方がない。ジャンヌは気にせず作業をすすめる。やがてジョイントが巻き上がる。「はい、終わりー!」「早いですね?」「いつもやってることだからね?」「それもそうでした。では早速吸いますか」

二人はマリファナを吸い、始める。「「はぁ〜」」「やっぱりこれだよねぇ」「ほんとに好きよねぇ」などと呟いている。

それからしばらくは無言でマリファナを堪能していた。

そのあとは二人とも出かける用意をする。ジャンヌは普段着を着ているがリリアンヌは外出用の服に着替えていた。

二人は手を繋ぎ仲良く村へと向かって歩いて行った。村は相変わらず平和だ。

 


サイケデリック本舗】本日の目的地のサイケ屋さんだ。

サイケ屋さんにはどんな幻覚剤でも売っていた。LSDマジックマッシュルーム、メスカリン結晶、ペヨーテ、ブフォテニン、5-MeO-DMT、シロシビン、マジックトリュフ、DMTなどなど品揃えは豊富だ。ジャンヌが欲しい物があったので購入することにしたのだ。ジャンヌが欲しがった物は、自転車に乗った人が描かれた紙だ。

「ジャンヌちゃんはこれが気になるんだね?」店主はジャンヌを見て聞く。

「はい!すごくかっこよくて一目惚れしました!」「へぇーそうなのかー」ニヤニヤしながら聞いている。

「はい!」ニコニコ笑顔のジャンヌである。

((チョロいな))内心そんなことを思っている二人である。

二人は会計を済ませ店を後にした。次はどこに行こうかという相談した結果、アッパー屋に行く事にした。アッパー系ドラッグが売っている人気店だ。

 


シャブシャブ】と書かれた看板が目印のお店だ。アッパー系の薬なら何でもかんでも取り揃えていた。メタンフェタミンアンフェタミン、MDMA、メチルフェニデート、コカイン、クラック、2C-B、バーヤー、モダフィニル、アドラフィニル、アンナカ、無水カフェインまで覚醒作用がある物質なら何でも売っていた。

「いらっしゃい!」注射器を陳列しながら店のオヤジが挨拶した。

「「こんにちは!」」

「おう。今日は何をご所望だい?」

ジャンヌとリリアンヌは目的の物を注文する。しばらくして商品が出てきた。

「ほれ、お待ちどうさま」

出てきたのは錠剤の入った袋だ。「「ありがとうございます!」」

二人は代金を支払い、店を出た。次はどこに行きたいのかを話し合う。

「「うーん……」」なかなか決まらないようだ。

「じゃあアレ行ってみる?最近出来たらしいんだけど」リリアンヌが指差す先には……

 


【ダウナー専門店 ヒーロー】と書かれた看板が見える。「……まあいいかな?」「……そうだね」

二人で入ることにした。店内に入ると異様な光景が広がっていた。大勢のエルフ達がランプの周りで横になって寝ているのだ。つまり阿片窟である。ジャンヌが興奮してリリアンヌの腕を掴む。「リリアンヌ!!ここすごい!!」

「こんな店があるなんて……!!!」

「……」目をキラキラさせながら言うジャンヌを見てリリアンヌは思った。(気に入ってくれて良かった…)

カウンターで店番のエルフが元気よく話しかけてきた。

「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですか?」

メニューを見せてくれる。

ヘロイン、モルヒネ、阿片、阿片チンキ、コデインオキシコドンフェンタニルケタミンジアゼパムトリアゾラムフルニトラゼパム、GHB…物凄い品揃えだ…!

(そういえば睡眠薬が切れてたわね…)ジャンヌは寝逃げ用の睡眠薬が切れていたのを思い出した。

トリアゾラムをください」俗に言うハルシオンだ。

「MとSサイズがございます」0.25mg錠剤か0.125mg錠剤の事だろう…

「Mを4シート下さい」

「お持ち帰りでしょうか?こちらでお召し上がりでしょうか?」

「え?」ジャンヌは一瞬分からなかったが店員が店内で寝ているエルフ達を指差した。

なるほど、そう言う意味か…阿片を買ったやつがフードコートで喫煙するのだ。

「持ち帰りで」「かしこまりました!」

店員さんがハルシオンを用意するまで店内を見回す。

ランプの周りでエルフ達が夢を見ている。エルフ達の周りには手鏡と針金と変わった形のパイプが散乱していた。

 


一人のエルフが手鏡の上で針金を使い阿片を練り上げていた。しばらく練ると固まった様でパイプの中の針に練った阿片を刺す。そしてランプで針金に刺さった阿片を炙って煙を吸うのだ。目を細めながら美味そうに煙を吸っていくエルフ。しばらくすると横になり夢うつつになっていく…

「お待たせしました!」ハルシオンが出てきた。紙袋に入ってる。

そのまま支払いも済ませ店を出る。

「凄かったね〜」「便利な店ね」ジャンヌ達は家に帰ることにした。

 


家に帰り二人はマリファナを吸いながらゆっくりしたひと時を過ごした。夜ご飯の時間になったのでジャンヌが料理を作り始めた。今日の献立は、豚の角煮丼である。醤油ベースで作ったタレを豚肉にかけ、甘辛く仕上げていく。肉から染み出た脂身がタレと混ざり合い食欲をそそり立てる香りを漂わせる。頃合を見て炊き立ての白米の上にのせる。

「いただきます!」二人は食べ始める。うん!いい感じだ!

「う〜んおいひぃ……この味だよぉ」リリアンヌ感激している。

ジャンヌは自分の作った飯を食べてくれたことに感動を覚えながら食べる。

食事が終わるとジャンヌはソファーに寝転がりマリファナを吸いながらゆっくりしていた。

(あぁ幸せ……ずっとこうしてたいな……)

「ねぇリリィ……」

「何?」

「ううん、何でもない…」

 


冬はまだ続く。春の訪れはまだ先だ。

エルフ達の夜は遅い。二人は寛いでいるが、里のエルフの中にはガンギマリの者もいるし、幻覚剤でサイケデリックを楽しんでいる者もいる。

日に数度しか起きないダウナーは夢うつつなままだ。

 


今日もエルフの森は平和だった。明日もきっと平和だろう。明後日もきっと平和だ。

 


エルフの森は今日もラヴ&ピース

 


-END-